０６年９月１５日（金）晴れ

滝野社インターより、はくろ（乗合）タクシーにて関空へ（５：５０AM）関西国際空港着後、土肥君夫妻と合流。スイスフラン（９９円）ユーロ（１５４円）両替（近年,最高のユーロ高・円安で、旅行者には極めて不利、元もと、スイスもフランスも物価は高いのに余計高く感じる。）　ＫＬＭオランダ航空にて出発（１１：１５AM）、アムステルダム・スキポール空港を経由して、チューリッヒ着、（１９：３０・現地時間）　空港のＡＶＩＳ（レンタカー）事務所にてオペル中型車を借り受ける。

　暗くなってから、チューリッヒの街の中を地図を見ながらホテルを探したが、なかなか見つからない。それもその筈、広告や案内看板、ネオンサインがほとんどない。スイスもフランスのアルザス地方も蛍光灯を使っていない。全部白熱灯を使っている。その分街がきれい。ホテル着（ＮＨZurich Air Port泊）

９月１６日（土）晴れ

　チューリッヒからルツエルンLuzen観光の後、インターラケン・オストInterlaken-ostを経て、ユングフラウヨッホへ、Lauterbrunnen　796mから登山列車で ,KleineScheidegg　2 061mまで登る。最高地点のTop of Europeにはもう一度１８日に登山することにして下山。インターラーケン・オストの川沿いの小さなホテルを現地で予約して再度山道をチューリッヒのホテルまで戻る。スイス旅行感動の始まり。

　ルツエルンでは、街の中心部の市民憩いの川辺の広場を多くの観光客や市民がゆっくり散策していた。ここで屋根のある古い橋を見た。「マジソン郡の橋」はアメリカの話だが、ヨーロッパにも屋根のある橋がある。（NHZurich AirPort泊）

９月１７日（日）小雨

　チューリッヒから、前日とは異なる平坦地経由（遠回り）で、ベルンBern観光の後、インターラーケンオストへ。今日は生憎の雨、市の中心部のレストランで、ゆっくり楽しく昼食、せかせかしない。みんなゆっくりしている。観光用の蒸気機関車が街中を走っていた。（Hotel Rossili泊）

９月１８日（月）小雨後曇り晴れ

木彫りの街Brienz観光の後、Grindelwald 1034mから登山列車でユングフラウのTop of theEurope3454mへ、終日世界一の名峰を観光の後下山。ヨーロッパの３大名峰、ユングフラウ、マッターホルン、シャモニーの中で、一番人気の高いユングフラウへは、インターラーケンから３社の登山列車を乗り継いで登る。私たちは、一番目の終点までは、車で上っているので、残りの２社の登山列車を乗り継いで登る。最後はエレベーターで３４５４メートルの展望台まで登る。世界一高い広い展望台、万年氷の廊下、一番高いところは吹雪、世界中から集まった観光客がみんな一様に感動していた。(Hotel Rossli泊)

９月１９日（火）晴れ

インターラケン・オストから古い城の町ツーンThun観光の後、ベルンBernを通過、バーゼルBaselよりライン河（国境）を越えフランスへ、コルマールColmarを経て,アルザスの街　ツックハイムTurckheimへ。今回の旅行の最大の目的地はアルザス。これからあっと驚きの毎日が続くことになる。

　国境超えの簡単なことに驚く。スイス入国の時もパスポートに押印しなかったが、車の国境超えは更に簡単、運転をしていた土肥君だけがパスポートを窓から出してＯＫ　もちろん押印などしない。そう言えば、帰国まで一度もパスポートに押印なし。私は最後の出国の時に、特に押印を申し出たので、スイス出国の押印だけがある。それも帰国してからよく見ると、Swiss Air Port　年月日　だけ、これでは観光地の記念スタンプと同じ。一昨年アメリカ・シカゴでの入出国が厳重であったのと大違い。

アルザスは、ライン河とヴオージュ山脈に挟まれたドイツとスイスの国境沿いの南北に細長い地域。行けども行けども牧草地か、低い森、ぶどう畑、木組みの家と美しい花々、醸造場でのワインの試飲に魅了される。アルザスワインはこの土地の文化そのもの。アルザスはビールでもフランス最大の醸造地であるが、ワインを嗜まずして美食家にあらず？今日からワイン党に変身（Hotel Albergedu Brand泊）

９月２０日（水）晴れ

思いのままにアルザスの街を４カ所（Riguawihz　,Ribermanville,　Salestart、コルーマールColmar）を観光、アルザスの街ツックハイムTurckheimへ戻る。アルザスのワイン街道には１００あまりの小さな都市があり、それぞれに個性のあるワインを造っている。

　世界中にこんなに美しいところがあるのかと思うくらい美しい。木組みの家、石畳の道路、統一した建物の彩色、花一杯の街を、フランス語の地図を見ながら思いのままにドライブして、一日をすごした。

　６組くらいしか泊まれない小さなホテルで、楽しい夕食を２時間くらいかけてゆっくり食べた。みんながそうしている。フランス人にとって美味しい食事は、文化そのものということらしい。メニューも、こと細かに注文する。「お任せ as you like 」などと言おうものなら、「出て行ってくれ？」といわんばかりにバカにされる。

　メニュー選びは、小難しいフランス語のメニューから、簡単な英語にtrancelste してもらって料理を決めるのだが、あるとき、何回聞き直しても　dog leg　 と聞こえる。犬の足などまっぴらと断ったが、後になって分かったことは、dog leg ではなく、duck leg (鴨の足）であった。英語、フランス語両方が出来る土肥君と奥さんの嘉子さんが苦笑していた。場所によっては、英語しか理解できない人のために、フランス語、英語が併記されたメニューもあるが、料理の教養に欠ける私には英語でも十分理解できない。それでも英語のメニューを見ておれば　dog leg と duck leg　を間違うことはなかったが、(美味なる鴨の脚の料理ではなくあひるの脚の焼き鳥をイメージしたかも知れない？）　native の発音を瞬時の判断するのは難しい。（Hotel Albergedu Brand泊）

９月２１日（水）晴れ
　ツックハイムから、ワイン街道をフランス中央寄りに南下してベルフォールBelfortへ、鉄道の中央駅にてJulian 君、J,Jacues ＆Cristineさんと合流、今日の夕食を共にすることを約束して、Ronchampにある２０世紀で最も有名な建築家Le Corbusierによって建てられたノートルダム教会Chapella Nortre-Dame Du Haultを観光の後、土肥君が社長をしている会社（Opti Works Co.）へ６ヶ月間インターンシップに来ていたJulian君（ベルフォール工科大学大学院生）の研究発表考査を聴講するため、ベルフォールに戻り、ベルフォール工科大へ。土肥君には予定の行動であるが、私たちまで極めて貴重な体験をした。

発表は、フランス語ではなく英語で行われていたので、門外漢の私にも少し分かったような気がした。夜は、Julian 君とその大学時代の担当教授J,Jacuesさん、その奥さんCristineとわれわれ４人を加えて豪華にEnjoy meal and wine。なんでこんなに楽しい夕食につき合わせていただけるのかと感銘。夕食後アルザスのホテルに戻る。この日ベルフォールロータリークラブを訪問し、バナー交換を計画したが事務局不在のため、J,Jacues先生にお願いした。（Hotel Albergedu Brand泊）

９月２２日（木）晴れ

ツックハイムからベルフォールを観光の後、ワイン街道をさらにスイス寄りに南下して、Mulhouseを経て、小さな湖畔の街MalBussonへ。最後の２日は、スイスのローザンヌで宿泊するつもりでいたが、J,Jaque先生から、あんな宿泊料金の高いところは止めて、近くのフランスのリゾート地に泊まることを教えていただいた。ローザンヌは世界一の保養地、施設もすばらしいが料金も高いそうである。フランス側の保養地もすばらしい。（Lelac Saint Port Hotel）

９月２３日（金）晴れ

フランスから、スイスのジュネーブGeneve へ入り、ローザンヌLausanne Ouchy,からレマン湖Lac Leman周遊３時間。船中でスイス北部の現地民族の旅行者の団体と歓談（英語ダメ、フランス語ダメ、特定の人だけが英語が出来た。ロマンシュ語？）モントレーMontreuを経て、ローザンヌに戻り、再びフランスの湖畔のリゾート・ディボンヌDivonne に最後の宿泊。街の中心部のレストランで遅くまで夕食を楽しんだ。

　レマン湖は、周辺の山や街が殊の外美しい。３０数年前に一度来たことのある土肥君らには感慨無量の様子でした。（Hotel La Villa du Lac）、

９月２４日（土）晴れ

再度、フランスのディボンヌからスイスのジュネーブまで、国境を越え、２０分で着く。空港でレンタカー（全走行距離1768キロ）を返却して、ジュネーブ空港からKLMオランダ航空にて、アムステルダムを経由して関西国際空へ。

関西国際空港（９，２５AM）着、旅行荷物を受け取り、はくろタクシーにて滝野着（１２．３０ＰＭ）

−個人旅行のノウハウ−

�@旅行荷物は、前々日の午後にクロネコ便で空港へ送り出発前に受け取る。乗合タクシーで関空まで直行する。

�Aケータイ電話は、ワールドワイドに切り替えておく。インターネットは海外での利用も可

�B両替は空港で、世界中、ほとんどカードが通じるので少額でよい。

�Cレンタカーは世界中の空港にある。左ハンドルの車が運転出来ること。道路地図がすぐ読めることが必要ですが、ヨーロッパは交通案内標識が統一していて分かりやすい。信号がほとんどなく、トランジット（サークル）なので運転には慣れが必要です。

�D観光地のシティセンターで、街の観光マップ等の情報を入手して要領よく観光する。言語は一部を除き英語が通じる。

　−スイスの魅力−

スイス南部のツエルマット、サンモリッツ等マッターホルンの観光地を除き、ほとんどの都市を観光した。山には山の魅力あり、湖には湖の魅力あり、街には街の魅力あり、ここはやっぱり世界一の観光地です。すばらしいの一語に尽きる。

　−フランス・アルザス地方の魅力−

強い独自性、確固たる伝統、美食の文化、この地は歴史、伝統、文化が住民生活のなかに根付いている。フランス外交の独自性は、「この美しい国」から生まれる。美しい木組みの建物や伝統的な景観の保護、美しい花々、それらはみんなフランス人の自信から生まれる。

　土肥君ありがとう

毎度のことながら今回も本当にお世話になりました。君は本当にエクセレント・スーパーマンです。語学は、英語、フランス語堪能、運転は国際免許のベテラン。（車椅子Wheel Chairのベテラン？）世界中に学者の知人あり。いつも私たち夫婦を海外旅行にお誘いただき、その親切に心から感謝している。本当にありがとう。